天使と悪魔の保険

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死亡保険の保険金額はいくらにするのがおすすめ?保険金額の設定方法を解説します 

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死亡保険に加入を検討している方にとって、頭を悩ませているのが「死亡保障の金額をいくらに設定すれば良いか」だと思います。

ここでは、死亡保険の保険金額をいくらにして加入したら良いかを解説します。

 

状況によって必要な保障は変わる

いきなり答えを言うと、「あなたの状況によります」が答えです。

 

答えになっていない答えで申し訳ないのですが、例を挙げるとすると、年収4億の人と年収400万の人では、必要な死亡保障の金額は違います。

年収5億の人が亡くなってしまったとしても、残された家族は今までの生活を維持するためには、今まで通り年間で5億円必要になります。同じように年収400万の人が亡くなったとすると、残された家族は今までの生活を維持するとなると年間で400万円必要になるということです。

 

仮に65歳で定年退職を迎えるはずの40歳の家庭を持つ年収400万円の旦那さんが亡くなってしまったとすると、年収が変わらないとしても、400万円×25年間=1億円を稼ぐはずだったことになります。

単純に1億円の死亡保障が必要かと言うと、それは死亡保障額を多く見積もり過ぎです。実際には、遺族年金や会社からの退職金などを得ることができますので、1億円よりも少なくても良いことになります。

 

旦那さんが亡くなることで、家のローンは団信で補償されるのか、それとも持ち家ではなく賃貸に住んでいて旦那さんが亡くなった後も住み続けるのか、などによって必要な死亡保険の保険金額は大きく変わってきますし、お墓の購入が必要か、葬儀はどの位の規模にあするか、なども予想できるかも知れません。

 

上記のように、旦那さんが亡くなることで必要になってくる大きなお金があれば、1億円にプラスして、遺族年金や退職金、既に加入している生命保険などで得られる大きなお金があればそれをマイナスします。差し引きして、今後必要となるお金を計算して出てきた金額が、旦那さんに必要な死亡保険の保障額です。

 

 

安い保険料で高額な死亡保障に備える保険とは

こんなに大きな金額になるのか、と驚かれる方が多いと思いますが、この金額が旦那さんに掛かっている経済的な家族に対する責任の大きさです。一家の大黒柱には大きな経済的な責任が掛かっているという現実です。

 

保険料を安くしたいからと言って、この必要保障額よりも小さくしてしまうと、残された家族は、小さくした金額分の何かを我慢する必要が出てきます。逆に必要保障額よりも多くしてしまうと、保険料のムダということになります。

 

先程の例のような家庭で、必要保障額が多く必要な場合は、掛け捨ての「収入保障保険」という保険で対応する場合が多いです。この保険は段々と階段状に保障額が減っていく保険で、すぐに亡くなった場合は保険金額は大きく、歳を取っていくと段々と保険金額が下がっていきます。実際に先程の年収400万円の旦那さんは40歳で亡くなったら65歳までに1億円稼ぐはずでしたが、50歳で亡くなったら65歳まで稼ぐ金額は6000万円に減ります。このように、段々と必要な保障額は減っていくので、それに合わせて保険金額も減らしていくことが保険料を安くするコツです。それに合致する保険が収入保障保険という保険になります。

収入保障保険については以下のコラムでも取り上げていますので、興味のある方はご覧いただけたらと思います。

hokenmaster.hatenablog.com

 

 

最後にまとめると、死亡保険の保険金額をいくらに設定するべきかと言うと、人によって必要な保障額は異なるので、自分が未来にどの位のお金が必要になるかと、得られる金額を差し引きして計算し、その金額があなたが必要な死亡保険の金額になります。

金額が大きければ、収入保障保険を上手に活用することがおすすめです。