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安い医療保険「都道府県民共済」はどんな人におすすめできないか?メリットとデメリットを解説してみた

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医療保険を検討している人の中で、県民共済という共済保険があるのを知っている人は多いと思います。今回は都道県民共済の生命共済入院2型という商品をメリットとデメリットを挙げて解説してみます。

 

インターネットでも都道県民共済は最強の医療保険だというサイトを多く見かけますが、誰にでもおすすめできるわけではないので、県民共済を検討している人は以下読み進めてみてください。

 

医療保険ってどんな保険?」という方はこちらで医療保険の基本的内容を理解できますので参考にしてみてください。

hokenmaster.hatenablog.com

 

 

 

 目次

 

・生命共済入院2型の特徴~商品解説

・メリットとデメリット

・どんな人におすすめか

・どんな人にはおすすめできないか

・資料請求や加入の方法

・【参考】特約の種類と熟年共済

 

 

 生命共済入院2型の特徴~商品解説

・入院保障は1日当たり10,000円

病気の場合は124日分、事故の場合は184日分まで日帰り入院も含めて保障されます。

入院保障は、十分手厚い保障と言って良いと思います。

 

 

・手術給付金、先進医療も付いている

手術給付金は、程度によって2.5万円・5万円・10万円が保障され、先進医療は最大で150万円が給付されます。これらの保障は通常の医療保険と比較して、保障が弱いです。

 

 

・不慮の事故の場合の通院保障も付いている

不慮の事故が原因で14日以上通院した場合は、1日当たり1,500円給付されます。

入院も含めての14日ですが、14日に満たない場合の通院は給付されないので注意が必要です。

 

不慮の事故限定ですが、入院後の通院が条件でない通院保障が付いているのは、給付が受けやすいと思います。

 

 

・年齢が上がっても掛金はそのまま

年齢が上がると月々の掛け金は上がりませんが、保障が下がります。具体的には、60歳までは掛金も保障もそのままです。

 

60歳~65歳までは保障が下がり、65歳以降は熟年共済に切り替わります。熟年共済の具体的な保障内容は、参考までに本記事の最後に記載しておきます。

 

 

・払った掛金の一部が「割戻金」として毎年戻ってくる

実績としては、大体30パーセントから40パーセントが戻ってきます。都道県民共済の入院2型は月々の掛金が2,000円なので、実質1,600円位でこの保障が付いてくることになります。

 

 

都道県民共済のメリットとデメリット

メリット

・実質の掛金と保障のバランスが良い

・入院保障が手厚い

・条件はあるが通院保障がもらいやすい

・契約年齢が35歳位からお得感が出てきて、50歳以降はかなり安い

 

 

デメリット

・手術給付金の給付額が他社に比べて少ない

・先進医療給付金が少ない

・60歳以降は保障が弱くなっていく

 

 

都道県民共済はどんな人におすすめか

・35歳を過ぎていて医療保険に入っていない人

・60歳まで医療保障を安い保険料で手厚くしたい人

医療保険は最低限で良いと考えている人

 

 

都道県民共済はどんな人にはおすすめできないか

・終身で保障される医療保険に入りたい人

・病歴などがあり健康に不安のある人

・年齢が20代の人

 

 

都道県民共済の資料請求や加入の方法

都道府県県民共済のホームページから資料請求や加入申込手続きができます。

また、インターネットから直接加入ができるようになったようです。

都道府県民共済ホームページはこちら

 トップページの地図からお住まいの地域を選択して、各都道府県のホームページから資料請求や加入申込ができます。

 

 

他社の医療保険も検討したい方は、こちらの記事も参考までに。

 

hokenmaster.hatenablog.com

 

 

【参考】特約の種類と熟年共済

県民共済の特約について

医療特約、新がん特約、新三大疾病特約、介護特約があり、月々の掛金に()内の料金をプラスして付帯することができます。

 

また下記にまとめた特約は18歳~60歳までの特約です。60歳~65歳は保障が下がりますが、掛金は同料金です。この点注意してくださいね。

 

・医療特約(+1,000円)

入院一時金:(1回の入院につき) 20,000円
手術:(組合の定めた基準によって)5万円・10万円・20万円
先進医療:(組合の定めた基準によって) 1万円〜150万円
在宅療養:(入院を20日以上継続して退院したとき) 40,000円
疾病障害:(所定の状態に該当した場合) 100万円

 

・新がん特約(+1,000円)

がん診断: 50万円
がん入院:1日目から無制限 1日当たり 5,000円
がん通院:1日目から60日目まで 1日当たり 2,500円
がん手術:(組合の定めた基準によって) 5万円・10万円・20万円
がん先進医療:(組合の定めた基準によって) 1万円 ~ 150万円

 

・新三大疾病特約(+1,200円)

がん診断:50万円
入院:(心筋梗塞脳卒中)1日目から124日目まで 1日当たり 5,000円
入院:(がん)1日目から無制限 1日当たり 5,000円
がん通院:1日目から60日目まで 1日当たり 2,500円
三大疾病手術:(組合の定めた手術) 5万円・10万円・20万円
三大疾病先進医療:(組合の基準によって) 1万円 ~ 150万円 1万円 ~ 100万円

 

・介護特約(+500円)

重度障害割増:(年金払い、最高で10回のお支払い) 1回につき 50万円
長期入院 事故:185日目から364日目まで 1日当たり 3,000円
長期入院 病気:125日目から244日目まで 1日当たり 3,000円
手術:(組合の定めた手術) 2.5万円・5万円・10万円

 

 

熟年共済について

熟年共済については、参考までに都道県民共済ホームページの内容を記載しておきます。ご覧のように、65歳以降は保障がだんだんと下がっていきます。

 

 熟年共済:月掛金2,000円

保障期間 65歳〜70歳 70歳〜80歳 80歳〜85歳
入院 事故 1日目から184日目まで 1日当たり2,500円 1日当たり2,500円 1日当たり1,000円
病気 1日目から124日目まで 1日当たり2,500円 1日目から44日目まで 1日目から44日目まで
1日当たり2,500円 1日当たり1,000円
後遺障害 交通事故 1級100万円〜13級4万円 1級100万円〜13級4万円 1級20万円〜13級0.8万円
不慮の事故(交通事故をのぞく) 1級100万円〜13級4万円 1級100万円〜13級4万円 1級20万円〜13級0.8万円
死亡・重度障害 交通事故 200万円 150万円 50万円
不慮の事故(交通事故をのぞく) 200万円 150万円 50万円
病気 100万円 50万円 30万円

                  参考:都道県民共済ホームページ