天使と悪魔の保険

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アフラックの医療保険「ちゃんと応える医療保険EVER」は入っても大丈夫?【デメリット部分も解説】

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アフラック医療保険「ちゃんと応える医療保険EVER」って人気があるみたいだけど、本当に入って大丈夫かな、保険料が安いけど保障とのバランスは大丈夫かなと心配になっている人もいるのではないでしょうか。

 

この記事では、他社の医療保険と比べて「ちゃんと応える医療保険EVER」の優れている部分と弱いデメリットの部分の両方を解説していきます。

 

私が保険営業時代の経験でどんなことが後々困ったのかという体験談も交えて、この商品のデメリットもお伝えしていきたいと思います。

 

 

目次

他の保険会社と比較したメリットとデメリット

先進医療特約が終身の医療保険

三大疾病一時金特約が1年に1回もらえる条件の会社

まとめ

 

他の保険会社と比較したメリットとデメリット

メリット①日帰り入院でも一律5日分受け取れる

簡単な手術の場合、日帰り手術を受けて経過観察は外来に通院するというパターンがあります。そういった病気やけがの場合には、5日分の入院給付金が受け取れるというものです。 

 

他社の通常の医療保険は、日帰り入院は入院に含まれない。もしくは1日の入院として給付金を支払うかどちらかのパターンがほとんどです。

日帰り入院で5日分給付されるのはメリットと言えます。

 

メリット②通院特約は入院前の通院も給付される

通院特約に入っている人限定ですが、入院の前に通院した日数と入院後の通院日数の両方が保障されます。

入院前の通院は、検査を受け、何度か薬をもらったりしていたが、症状が悪化したので入院した。といったシチュエーションも遡って保障されるということです。

他社の医療保険では入院前の通院は保障されるものは少ないので、メリットと言えると思います。

 

とはいえどちらのメリットも金額的負担が高額になるケースははあまり考えられないので、すごく大きなメリットかと言われると、「正直微妙」という感想です。次にデメリット部分も解説していきます。

 

デメリット①先進医療特約が10年更新

「ちゃんと応える医療保険EVER」の先進医療特約は10年更新の特約です。他社医療保険では終身保障の先進医療特約を用意している商品がいくつかあり、この点が大きなデメリットと言えるでしょう。

 

 

なぜ先進医療特約が10年更新だと問題なのか

加入したときから10年は今の保険料で先進医療特約に加入できます。裏を返すと10年後にはいくらになっているか分からないということです。

 

保険会社は、日本人の高齢化が進み先進医療の支払いがどれくらい多くなるのかの予測が難しいため、先延ばしにしているのが先進医療特約です。私の意見では今後利用できる先進医療が増えて、先進医療を使う保険加入者も増えていくという予想をしています。

私でも予想しているのだから、もっと頭の良い保険会社も当然考えています。

保険会社は先進医療の支払いが急激に増える時代が来た時には、先進医療特約の保険料を上げることができるように敢えて10年更新にしているということです。



他社の医療保険では、先進医療特約を終身保障にしているものもあります。この点は今後の保険料に大きく関わってくる可能性があるため、大きなデメリットだいうのが私の意見です。

 

デメリット②三大疾病一時金が2年に1度しかもらえない

「ちゃんと応える医療保険EVER」には3大疾病一時金特約があります。

三大疾病疾病一時金特約は、【がん、脳卒中、急性心筋梗塞】に備える特約で多くの他社医療保険でも用意されているよくあるメジャーな特約です。

 

どうなると給付されるかを解説しますと、がんについては、初回のみ「初めてがんと診断確定されたとき」、2回目以降は「がんと診断確定され入院したとき」となっています。

 

急性心筋梗塞脳卒中の場合は、初回、2回目以降とも「治療を目的として20日以上入院、または手術を受けたとき」が条件となっています。

上記の条件に当てはまると2年に1度を限度に何度でも三大疾病一時金を受け取ることができるという特約です。

 

 

この特約を考えていない人はデメリットになりませんが、もし三大疾病一時金特約を検討している人には1年に1度給付が受けられる医療保険があることを伝えない訳にはいきません。この点は給付金に大きく差が出るデメリットです。

 

なぜ三大疾病一時金が2年1度だと問題なのか

なぜ三大疾病一時金特約が2年に1度が限度だと良くないかと言うと、特にがんでは2年以内に再発や転移することが多いという統計があるからです。

国立がん研究センターの統計によると、大腸がんを再発した人の80パーセントは2年以内に再発しているそうです。

 

要するに2年に1回の給付条件では一時金がもらえないケースがかなり出てくるということです。そもそも医療保険に入る理由として、「大きな病気や事故で高額な医療費に備えたいから」という人が多いはずです。

 

こういった大きな病気になって困ったときに給付金がもらえなければ、「何のために医療保険に入ったの?」となってしまいます。

1年に1度給付が受けられる三大疾病一時金特約がある医療保険を私は強くおすすめしたいです。

 

 

 先進医療特約が終身保障の医療保険

先進医療特約が終身保障の医療保険はそれほど多くありません。全ての医療保険を網羅できていないと思いますが、主だったよくランキングに出てくるような商品はカバーしています。

 

新・健康のお守り損保ジャパン日本興亜ひまわり生命

新CURE(オリックス生命

さいふにやさしい医療保険(FWD富士生命)

&LIFE 新医療保険Aプレミア(三井住友海上あいおい生命

メディフィットA(メディケア生命)

終身医療プレミアムDX(チューリッヒ生命

終身医療保険 新じぶんへの保険(ライフネット生命

アクサダイレクトの終身医療(アクサダイレクト生命)

 

 

 

三大疾病一時金特約が1年に1回もらえる条件の会社

三大疾病一時金特約が1年に1回もらえる会社は非常に少ないです。他社よりも特約保険料が多少高くても、トータルの保険料が同じであれば十分検討する余地のあるくらい重要な特約です。三大疾病の保障は特に必要ないという方はスルーで構わないと思います。

 

新CURE(オリックス生命

終身医療保険フレキシィS(メットライフ生命) 

&LIFE 新医療保険Aプレミア(三井住友海上あいおい生命