天使と悪魔の保険

元保険営業のFPからみた本当におすすめできる保険比較や保険相談サービスを解説しています。嘘なしの辛口解説をしていきます。

【史上最安】チューリッヒ生命の終身医療保険プレミアムDXはおすすめできるかを調べてみた

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現在医療保険を探している方の中で、「チューリッヒ生命の終身医療保険プレミアムDX」ってかなり保険料が安いけど入っちゃって大丈夫かな、とか入院や手術をした時にちゃんと保障されるのか心配という方がいらっしゃるのではないでしょうか。

 

 

保険業界に長く携わった私が、そのあたりの疑問や心配に答えます。

 

本記事の内容

  •  保障の手厚さ大丈夫か

  • 保険料は他の保険会社と比べて安いか?

  • 保険金や給付金はきちんと支払われるか?

  • チューリッヒ生命という会社は大丈夫な会社か?

  • おすすめできるかのまとめ

     

 

保障の手厚さ大丈夫か

まず簡単にチューリッヒ生命の終身医療保険プレミアムDXという商品の保障面は、十分かどうか見ていきたいと思います。

 

まず保障面については、他の会社の医療保険に必ず入っている保障項目はしっかり入っているので、特に特約を付けない場合でも基本的な医療保険の保障は付いています。入院給付金、手術給付金、放射線治療給付金は最低限の保障で他社の医療保険と比べて劣ることはないでしょう。

 

特約(オプション)も見ていきましょう。

先進医療特約や入院した時に一時金がまとめて給付される特約、入院後の通院保障の特約、三大疾病(がん、脳卒中心筋梗塞など)一時金給付特約や三大疾病に掛かると保険料が掛からなくなる特約など、オプションもかなり充実している印象です。

最初から付帯されているのではなく、必要な人には必要な保障を付け足せる臨機応変さは見事だなと感じます。

女性疾病特約がないことが唯一弱点かなと思ったのですが、女性特有の病気を手厚くした終身医療保険プレミアムDX Ladyの方でカバーしています。

特約については、ラインナップが十分に用意されていると思います。

 

通常の医療保険の内容を理解したい方はこちらの記事も参考になると思います。

 

hokenmaster.hatenablog.com

 

 

保険料は他の保険会社と比べて安いか?

保険料は特約を付けない状態では、他の保険会社と比べて安いです。特に若い世代(40歳位まで)は私が調べた限りでは最も安い水準でした。

これには理由があります。

チューリッヒ生命は通販系の保険会社と呼ばれていて自社で保険を販売する営業マンを基本的に抱えておらず、その分の経費があまり掛からない形態を取っています。そのため保険料では有利な立場にあります。

 

 

 

保険金や給付金はきちんと支払われるか?

私の調べた範囲にはなりますが、保険金や給付金の支払拒否で特別にチューリッヒ生命が問題になっていることはなかったので大丈夫と言えます。

 

保険金や給付金が支払われるまでの日数については、チューリッヒ生命は以下のように回答しています。

 

「ご請求に必要な書類が当社に到着した日からその日を含めて5営業日以内にお支払いたします。お支払いするために事実の確認を必要とする場合には、お支払期限を原則45日と定めておりますが、事実の確認については迅速に実施いたします。」

 

保険詐欺が疑われたり不正の疑いがなければ、5営業日以内ということで平均的です。

 

チューリッヒ生命という会社は大丈夫な会社か?

1872年に、スイスのチューリッヒを拠点として設立された会社で非常に歴史が古い会社です。
1996年にチューリッヒ・インシュランス・グループの生命保険部門として設立されているそうです。昔から日本で保険を扱っていた会社ではありませんが、世界的な巨大金融グループ会社です。

 

保険会社の健全性を表すソルベンシーマージン比率も2018度末時点で1,064.9%なので、他社と比較しても保険会社としての健全性は高いです。

もし、万が一日本から撤退することがあったとしても、他の生命保険会社が引き継ぐ形態を取ると予想されます。

 

おすすめできるかのまとめ

チューリッヒ生命の終身医療保険プレミアムDX」を他社と総合的に比較しておすすめできるか調べてみましたが、結果としてはおすすめできます。もう少し辛口評価になると事前予想していたのですが、かなり高評価でした。

 

 

【超初心者向け】医療保険とはどんな保険か?【種類とメリットデメリットを簡単に解説】

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医療保険を検討するのが初めてなので、何も知らない人「医療保険ってなに? どんな種類があって、毎月の保険料はどれ位?それぞれメリットとデメリットも知りたいな。」

こういった疑問に答えます。

 

本記事の内容

医療保険とは?医療保険の種類・特徴と保険料の例
医療保険の種類別メリットとデメリット

まとめ

 

私の保険営業歴は保険会社勤務時代3年と保険代理店で独立して5年の合わせて8年ほど。現在は保険の代理店向けのスキームをお手伝いしたり、こうしてライターとして活動しています。保険を販売する立場ではないため、保険会社のノルマや商品販売から完全に離れた立場で医療保険について初心者向けに解説します。

 

医療保険とは?

医療保険とは、会社で入っている健康保険のような公的医療保険と、保険会社で入る民間の医療保険に分かれます。この記事で登場する医療保険は民間の医療保険の方になります。入院した時や手術をした時に、入院した日数や手術の程度の大きさによって、給付されるものが多いです。通院も保障される「特約」というオプションが付けられたりします。

 

医療保険の種類と保険料の例

・終身医療保険

・定期医療保険

・貯蓄型医療保険

・引受基準緩和型医療保険・無選択型医療保険

 

医療保険は大まかに分けて4つの種類に分けられます。簡単なそれぞれの医療保険の解説と保険料の例も解説していきます。

 

終身医療保険

終身医療保険は、身が終わるまで(亡くなるまで)保障が続く医療保険です。

毎月の保険料は終身まで一定で変わりません。現在最も人気のタイプの医療保険です。

入院1日当たり10,000円給付されるプランの終身医療保険だと25歳男性で毎月3,000円位、45歳男性で6,000円位、60歳男性で10,000円位です。

女性は男性よりも保険料が少し安くなります。毎月の保険料は加入した時の年齢で決まり、最後まで同じ保険料です。

 

定期医療保険

終身医療保険と保障内容は同じですが、保険が一定の期間で終わってしまう医療保険です。保険に入る期間は選べる場合がほとんどですが、10年で終わるタイプに加入している人が多いです。

保険が終わった後は継続(更新)して加入するか、継続しないか選べます。注意点としては、継続する場合保険料は年齢が上がったその時点で再試算されますので高くなってしまいます。

入院1日当たり10,000円給付されるプランの10年更新の定期医療保険だと25歳男性で毎月2,000円位、45歳男性で5,000円位、60歳男性で10,000円位です。

 

貯蓄型医療保険

一定期間入院や手術がなく、入院給付金の支払いがなかった場合、祝い金や健康還付金がもらえるタイプの医療保険です。東京海上日動あんしん生命のメディカルkitRという貯蓄型医療保険は人気があります。

この商品は70歳まで健康で保険金給付がなかったら、払い込んだ保険料がほぼ全額戻ってくるという特徴があります。

入院1日当たり10,000円給付されるプランの貯蓄型医療保険だと25歳男性で毎月5,000円位、45歳男性で10,000円位です。

 

引受基準緩和型医療保険・無選択型医療保険

引受基準緩和型医療保険は、保険に加入する条件を緩くしていて、今まで保険に入れなかった病歴などがある人でも加入しやすくなった医療保険です。無選択型医療保険は、告知なしで入れる医療保険で、引受基準緩和型よりもさらに加入しやすくなった保険です。加入から一定期間は保障が削減されたり、終身医療保険などと比べると保険料が高かったりします。

入院1日当たり10,000円給付されるプランの引受緩和型医療保険だと25歳男性で毎月5,000円位、45歳男性で8,000円位、60歳男性で12,000円位です。

 

医療保険の種類別メリットとデメリット

それぞれの医療保険にはメリットとデメリットがあります。まずはどの種類の医療保険に加入したいかを決めてから、具体的な医療保険選びをしていくことをおすすめします。

 

終身医療保険のメリット

保障が一生涯続くこと

保険料が加入した時から最後まで変わらないこと

 

終身医療保険のデメリット

途中で保険を解約する場合、定期医療保険よりも払い込んだ保険料は大きくなる

 

終身医療保険はどんな人に向いている?

終身の保障と、保険料がずっと変わらないことに魅力を感じている人、既往歴がない人

 

 

定期医療保険のメリット

更新期間までは保険料が安い

結婚や出産のタイミングなどで保険の見直しや切替がしやすいこと

 

定期医療保険のデメリット

長期間保険に加入する場合、保険料が終身医療保険に比べ割高になること

更新の時に更新しないと保険がなくなること

 

定期医療保険はどんな人に向いている?

とりあえず医療保険に安く入りたい人、他の医療保険に変更する可能性の高い人

 

 

貯蓄型医療保険のメリット

健康な場合でも、病気などで保険金給付を受けても損にはならないこと

 

貯蓄型医療保険のデメリット

保険料が高い

元本よりもお金が増えないこと

 

貯蓄型医療保険はどんな人に向いている?

・保険料を掛捨てするのがもったいないと思う人、お金を貯めたい人

 

 

引受基準緩和型医療保険・無選択型医療保険のメリット

健康上、通常の医療保険に加入できない人でも入りやすいこと

 

引受基準緩和型医療保険・無選択型医療保険のデメリット

・保険料が高い

・通常の医療保険で入れる保険があった場合は、損をすることになること

 

引受基準緩和型医療保険・無選択型医療保険はどんな人に向いている?

通常の医療保険に健康上入れない人、保険料が高くても保障が欲しい人

 

 

まとめ

まとめると、まずはメリットとデメリットを参考にしていただいて、

自分にはどの種類の医療保険が必要かを考えます。そして、その種類の中から最も条件の良い医療保険の候補を検討するようにして下さい。

具体的な医療保険の商品について詳しくは下記の記事で解説しています。

hokenmaster.hatenablog.com

 

 

以上、医療保険の初心者向け解説でした。

保険無料相談の3つの方法を比較【元保険営業が本音でおすすめできる相談方法は?】

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現在保険を相談したいと思っている方の中には、できればしっかりとした知識を持った誠実な保険営業から保険に加入したいと思っている方もいるかと思います。

 

「いつ保険営業を辞めるか分からない営業マンは避けたいな」
「一方的に営業のおすすめの保険を押し付けられたくないな」
「こちらの考えをしっかりと聞いてくれて、安くて良いプランを提案して欲しい」

 

 

今回は、無料で保険相談をしたい方向けに、保険の相談の方法を3つ比較してみます。その中でメリットとデメリットを挙げた上で、元保険営業の私が本当におすすめできる無料相談の方法を伝授します。保険相談をしたいがどうすれば良いのか悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。

 

保険を無料で相談できる方法は主に3つ

保険の情報はウェブでもリアル店舗でも無料で取得できる時代です。時間当たりでお金が掛かる有料相談を行っているファイナンシャルプランナーも存在しますが、私はお金を掛けなくても正しい保険選びは十分に可能だと考えています。

 

 

1.大型の保険相談サイトから無料保険相談を申し込む

今や一番ポピュラーな方法になっているかと思いますが、保険無料相談サイトで複数社の保険商品を取り扱う代理店のFPに無料で保険相談をする方法です。小規模の保険相談サイトは、大都市圏から離れていると対応地域外の場合や、FPに相談するまでに1、2か月掛かってしまう場合などがあるので、広範囲を対応している大型の保険相談サイトがベターです。こちらで保険相談サイトを詳しく分析しています。

 

hokenmaster.hatenablog.com

 

 

メリット

たくさんの保険会社の商品の中から、保険内容や年齢性別、加入期間などで、最も条件の良い保険に加入できることです。例えば、30歳の女性で医療保険に加入したいと相談をすると、一番保険料の低い医療保険、払ったお金が戻ってくる医療保険、女性に手厚い医療保険など、いくつかの提案の中から自分に合った医療保険を選択することができます。これは他にはないメリットです。

 

デメリット

ほとんどの保険無料相談サイトには、たくさんのFPが登録しているので、「良いFPに当たる場合もそうでない場合もある」ということです。このデメリットを補うには、2つないし3つのサイトに無料相談を申し込んで、最終的に自分に合う1人のFPに絞るのが良いと思います。複数のFPから保険に加入するのは、保険の給付手続きの時や保険の見直しの時などに後々大変になるため、正直おすすめできません。複数社提案できるFP1人に絞るのが良いと思います。

 

2.保険会社に直接問い合わせをする

保険会社のホームページや直接保険会社に電話をして、保険無料相談を申し込む方法です。1社のみの保険を取り扱うという専属の強みと専属が故の弱みもあります。

こちらも別記事で主な保険相談ができる生命保険会社のサイトをまとめてあります。

 

メリット

1社だけ専門の営業のため、自社の保険商品について深く理解している保険営業が多いことが一番のメリットと言えます。給付の手続きや見直しの時、手続きや管理が楽であることも良い点だと思います。

 

デメリット

保険営業の経験にもよるが大型代理店の営業と比べて、他社と比較した上での提案や他社商品の知識が足りないことや、その会社1社の商品の中から保険を選ばなければならなくなるため、自分に合った最適な保険が選びにくいことがデメリットと言えるでしょう。

 

 

3.知り合いの保険の営業マンに保険相談をする

自分の知人が保険会社に転職したから、それをきっかけに保険を検討している人も多いと思います。

知識と経験を持った複数社の保険商品を提案できる本当に信頼できる友人の保険営業があなたの近くにいたら、大変心強い味方だと思います。

 一方、友人や知人だからこそ、注意しなければいけない場合もあります。

 

メリット

信頼できる親身になってくれる保険営業がいる場合、あなたのためを思ってベストな提案をしてくれるでしょう。相談がしやすく生涯保険を任せられるパートナーになってくれる可能性がある。

 

デメリット

小規模代理店や1社だけの専属営業の場合は、扱っている保険会社の数が少ない傾向があり、提案の幅が狭くなりがちで、保険料や保障内容では大型代理店に劣る傾向があります。友人や知人であっても保険と共に長い付き合いになります。しっかりとした保険の商品知識を持っているか、複数社の保険を提案できるか、は見極める必要があります。

 

 

まとめ

無料で保険相談をする方法の主な3つをメリットとデメリットを交えながらそれぞれ比較してみましたが、私が今現在おすすめできる方法は、大型の保険無料相談サイトを利用する方法と、条件付きにはなりますが友人や知人の保険営業に保険相談をする方法です。

もし、自分の友人や知人に相談したいと思える信頼できる保険営業が思い浮かばない方には、無難に大型の保険相談サイトをおすすめします。保険は長期で加入することになりますので、保険の商品だけではなく保険営業の信頼性も重要ポイントです。

どの保険に入るかも重要ですが、誰から入るか、も大切な要素です。

 

 

【定期保険編】生命保険の保険料の安いインターネット保険会社は?同じ条件で比較してみました

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生命保険の保険料の安いインターネット保険会社は保険営業をしていた私からすると大体の想像はできますが、厳密に比べたことがないので、勉強という意味も含めて条件を揃えて比較してみました。

 

今日は定期保険編ということで、年齢30歳、男女別、保険金1,000円、保険期間65歳まで、という条件の下比較してみます。

 

アクサダイレクト生命 男性 2,530円 女性 1,700円

チューリッヒ生命   男性 2,100円 女性 1,650円(※非喫煙・優良体)

メディケア生命    男性 2,146円 女性 1,461円

SBI生命           男性 2,070円 女性 1,160円

ライフネット生命   男性 2,470円 女性 1,650円

 

結果、この条件では保険料が安いことで有名なライフネット生命よりも、アクサダイレクト生命よりも、なんとSBI生命が安いことが分かりました。

 

正直は私はアクサダイレクト生命が安さではナンバーワンかな、と予想していましたが、SBI生命安いんですね。私自身大変勉強になりました。

 

今回は上記の条件で保険料を比較した結果ですが、高年齢が安い保険会社、女性が安い保険会社など、条件が変わると結果も変わると思います。

実際には、ご自身の条件で比較してみることをおすすめします。

 

死亡保険の保険金額はいくらにするのがおすすめ?保険金額の設定方法を解説します 

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死亡保険に加入を検討している方にとって、頭を悩ませているのが「死亡保障の金額をいくらに設定すれば良いか」だと思います。

ここでは、死亡保険の保険金額をいくらにして加入したら良いかを解説します。

 

状況によって必要な保障は変わる

いきなり答えを言うと、「あなたの状況によります」が答えです。

 

答えになっていない答えで申し訳ないのですが、例を挙げるとすると、年収4億の人と年収400万の人では、必要な死亡保障の金額は違います。

年収5億の人が亡くなってしまったとしても、残された家族は今までの生活を維持するためには、今まで通り年間で5億円必要になります。同じように年収400万の人が亡くなったとすると、残された家族は今までの生活を維持するとなると年間で400万円必要になるということです。

 

仮に65歳で定年退職を迎えるはずの40歳の家庭を持つ年収400万円の旦那さんが亡くなってしまったとすると、年収が変わらないとしても、400万円×25年間=1億円を稼ぐはずだったことになります。

単純に1億円の死亡保障が必要かと言うと、それは死亡保障額を多く見積もり過ぎです。実際には、遺族年金や会社からの退職金などを得ることができますので、1億円よりも少なくても良いことになります。

 

旦那さんが亡くなることで、家のローンは団信で補償されるのか、それとも持ち家ではなく賃貸に住んでいて旦那さんが亡くなった後も住み続けるのか、などによって必要な死亡保険の保険金額は大きく変わってきますし、お墓の購入が必要か、葬儀はどの位の規模にあするか、なども予想できるかも知れません。

 

上記のように、旦那さんが亡くなることで必要になってくる大きなお金があれば、1億円にプラスして、遺族年金や退職金、既に加入している生命保険などで得られる大きなお金があればそれをマイナスします。差し引きして、今後必要となるお金を計算して出てきた金額が、旦那さんに必要な死亡保険の保障額です。

 

 

安い保険料で高額な死亡保障に備える保険とは

こんなに大きな金額になるのか、と驚かれる方が多いと思いますが、この金額が旦那さんに掛かっている経済的な家族に対する責任の大きさです。一家の大黒柱には大きな経済的な責任が掛かっているという現実です。

 

保険料を安くしたいからと言って、この必要保障額よりも小さくしてしまうと、残された家族は、小さくした金額分の何かを我慢する必要が出てきます。逆に必要保障額よりも多くしてしまうと、保険料のムダということになります。

 

先程の例のような家庭で、必要保障額が多く必要な場合は、掛け捨ての「収入保障保険」という保険で対応する場合が多いです。この保険は段々と階段状に保障額が減っていく保険で、すぐに亡くなった場合は保険金額は大きく、歳を取っていくと段々と保険金額が下がっていきます。実際に先程の年収400万円の旦那さんは40歳で亡くなったら65歳までに1億円稼ぐはずでしたが、50歳で亡くなったら65歳まで稼ぐ金額は6000万円に減ります。このように、段々と必要な保障額は減っていくので、それに合わせて保険金額も減らしていくことが保険料を安くするコツです。それに合致する保険が収入保障保険という保険になります。

収入保障保険については以下のコラムでも取り上げていますので、興味のある方はご覧いただけたらと思います。

hokenmaster.hatenablog.com

 

 

最後にまとめると、死亡保険の保険金額をいくらに設定するべきかと言うと、人によって必要な保障額は異なるので、自分が未来にどの位のお金が必要になるかと、得られる金額を差し引きして計算し、その金額があなたが必要な死亡保険の金額になります。

金額が大きければ、収入保障保険を上手に活用することがおすすめです。

 

 

【元保険営業マンが伝授】生命保険の上手な解約の方法と注意しておくこと

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生命保険の上手な解約の仕方と、注意するべき点を今日のテーマとします。

 

保険を解約するときにおすすめの解約方法 

まず、あなたがすでに保険を解約することを決めている場合、解約の仕方は非常に簡単です。

 

いくつか解約する方法はありますが、私が一番おすすめする上手な解約方法は、

「保険会社のコールセンターへ連絡して解約の手続きを進める」方法です。

 

コールセンターの電話番号は定期的に保険会社が送付される「ご契約内容のお知らせ」で調べることができます。もし、ご契約のお知らせが見つからない場合は、保険会社のホームページで調べることも可能です。

 

日頃からあなたが保険営業マンにお世話になっている等、余程気まずい場合を除いて、直接コールセンターに電話して、解約手続きを進めるようにすることを私はおすすめします。

 

直接コールセンターへの連絡で解約した方が良い理由

理由は、保険営業に保険を解約したい旨を連絡してしまうと、彼らは何とか解約させまいと色々な手を使って説得を試みてくるからです。

 

保険営業マンやセールスレディにとって、お客さんの保険契約がどの位の解約率かという指標も営業の評価基準となります。そのため、保険営業からしてみればできればあなたに解約して欲しくないのです。

 

あなたが保険を解約するために営業マンに説明をして、余計な労力と時間を使う必要はないと思うし、実際になかなか解約させてもらえなかったという話も頻繁に聞きます。

ですので、上手な解約の仕方は営業には連絡せずに、直接コールセンターに電話して、解約手続きを進めるようにすることを私はおすすめします。

 

ここで大切なことは、解約を決断するまでにしっかりとデメリットなどを検討して、解約することを決めた後は、時間と労力を掛けずにスムーズに解約手続きを進めましょう。

 

 

保険の解約で注意すること

それでは、保険契約の解約を決める前までに、どのようなことに注意したら良いでしょうか。

 保険料と保障内容

今の年齢で新しい生命保険に入りなおしても、それでも保険料や保障内容にメリットがあるかを確認することです。「歳をとってみてよくよく考えてみたら前の保険の方が良かった」なんてことがないようにしましょう。

 

 

いつ古い保険を解約するか

新たな生命保険に加入する場合は、申し込んだ保険の契約が成立した後に、古い保険を解約するようにしましょう。新しく入る保険が契約成立できないこともあり、結局どの保険にも入れないなんてこともありえます。

 

 

がん保険の待機期間

がん保険は、3か月間の待機期間がある場合がほとんどです。古い保険は待期期間後に解約するようにすることをおすすめします。「その3か月間の間にがんになっていた」なんてことがないようにしましょう。

 

 

貯蓄型保険の途中解約は損をする

貯蓄型の保険は、解約した時点でどの位の解約返戻金があるか、金銭的なデメリットがどれくらい生じるかを必ず確認しましょう。早期に解約してしまうとただの超高額掛捨ての保険になってしまいます。

 

 

自分の条件が以前と変わっていないか

入院、手術や通院歴、危険な職業への転職があったりすると、保険に入れない可能性や契約に制限が掛かることがあります。保険料が割増になってもそれでもメリットがあるかなどもチェックポイントです。

 

 

先に保険を解約してしまい新しい保険に入れないことが分かって、どうしよう。とか解約返戻金で大きく損をしてしまった、ということがないように、ポイントをしっかりと確認してから保険の解約手続きをするようにしましょう。

 

【暴露】生命保険って怖い~定期付終身保険のデメリットを知ろう

生命保険って本当に怖いと感じる時があります。

中でもあなたが加入しているかも知れない終身保険」は、

本当に終身(亡くなるまで)保障が続く保険になっていますか。

保険業界で言われている「定期付終身保険ではないですか。


終身保険だと思って入っていたのに、、、というお客さんが非常に多いです。

 

では、この定期付終身保険のどこがデメリットなのかと言うと、保険のセールスレディに終身保険だと言われて加入していたつもりなのに、終身保険はほんの一部部分だけで、ほぼ定期保険だっというカラクです。


このカラクリに気が付くのは、かなり年齢が上がってしまった更新の時で、新たに終身保険に加入しても保険料が高額な年齢になってしまった後です。

では、定期付終身保険の例を具体的に見てみましょう。

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定期付終身保険

終身保険(主契約) 保険金額 10万円

(A)定期保険特約  保険金額 540万円

と保険証券に記載されています。


つまり、亡くなるまでの保障は10万円、定期保険540万円で、合計550万円が死亡保障となります。

必要か必要じゃないかよく分からない特約がたくさん付いて、保険料は月々1万円位でしょうか。

そして更新の時になると生保レディーから電話が掛かってきて、更新後の保険をどうするか面談します。

これまでの保険料は1万円位だったのに、更新後は1万8千円位になります。そして、その次の更新時には、保険料は4万円近くになります。


さすがに毎月4万円は払えないとなって、
保険を解約して無保険になるか、保障を半分削って前回と同じ位の保険料に帳尻合わせをします。

要するに、終身保険以外の保障部分は10年ないし15年で更新するので、更新後は保険料が倍近くになりますよ。ということです。


このような保険ですが、お客さんは550万円の終身保険に加入していると勘違いしているのです。保険に加入してから保険料が2倍、4倍に上がってしまうことを契約時に知らないのです。これが更新型の定期付終身保険の怖さです。


年齢が25歳位で、10年間の定期保険の死亡保障だけなら、安い保険会社だと月々1,000円位です。60歳まで加入したとしても、2,000円位です。本当に詐欺だと言われるのも、理解できます。

 

もし、私が保険の営業マンでしたら、下記のような保険の提案をします。

独身の25歳の方でしたら、

 

保険料を無駄にしたくないという希望の方:積立型の終身保険300万円~1,000万円

今は保険料を安く抑えたいという希望の方:10年間の死亡定期保険500万円~1,000万円

をおすすめします。

両方のメリットとデメリットを説明した上でお客さんに選んでもらいます。月々の保険料は、積立型の終身保険は、5,000円~10,000円程度、10年の定期保険は、500円~1,000円程度だと思います。終身保険は一生保険料は上がりません。定期保険は10年後に保障がなくなります。上記をよく理解していただいた上で契約してもらうようにします。

 

いかがだったでしょうか。

まとめると、自分の加入している生命保険のメリットとデメリットを理解することが非常に大事で、希望と違う保険に加入している、またはよく分からないという場合は、信用できる保険営業に面倒がらずに相談してみることです。

信用できる保険営業を探すのは簡単ではないですが、後日、信用できる保険営業の探し方などの記事もアップしてみたいと思います。